『Q.E.D. -証明終了-』(4)「ヤコブの階段」

マンガ

※当記事は上記タイトル作品のネタバレを含む場合がございますので閲覧ご注意ください。

このブログの登場キャラ

「自分が好きなものを他の人も好きとは限らない。自分が嫌いなものを他の人も嫌いとは限らない」を家訓にしているにわかオタク一家。登場しないけどままもいる。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

1978年9月生まれのにわかオタクおじさん。しいまあの父親。

得意ジャンルはマンガ・アニメ・ゲーム。

アイコン画像は自作。当然だが自画像ではない。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

2010年9月生まれのにわかオタク娘。性格はドS。

得意ジャンルはマンガ・アニメ・ゲーム。

アイコン画像は自作。たぶん自画像ではない。

<span class="bold-green">まあ</span>
まあ

2013年4月生まれのにわかオタク息子。話ベタなので登場頻度は少なめ。

得意ジャンルはゲーム。アニメは観るけどマンガは読まない。

アイコン画像は自作。何を描いたのかここでは敢えて触れないでおく。

今回は出番ナシ

オープニングトーク

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

さて今回は『Q.E.D. -証明終了-』4巻に収録されているエピソード「ヤコブの階段」について語っていきたいと思います。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

「ヤコブ」って聞くと宗教を彷彿とさせられるけど――

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

「ヤコブ」の名前は旧約聖書にも新約聖書にも登場するからね。それぞれ別人らしいけど。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

歴史の授業でも名前がチョットだけ出てきた。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

ちなみにこのエピソードで登場する「ヤコブ」は旧約聖書に登場するヘブライ人で、「ヤコブの階段」はそのヤコブが夢の中で見た「天国への階段」のことを指してるよ。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

そもそも旧約聖書と新約聖書の違いもわかんない。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

う~ん……オレもそんなに詳しいわけじゃないけど、確かイエスが登場する前の物語が旧約聖書で、登場したあとの物語が新約聖書じゃなかったかな?

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

宗教ってけっこう複雑だよね。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

何千年も昔から続いてるものだからね。途中で枝分かれしたり混ざり合ったり――オレたちには想像もできないような変遷を重ねて現代に継がれてるんだと思うよ。

「ヤコブの階段」ってどんな事件?

【キーワード】
 クラン
  ◎エバがプログラムを組んだ人工生命セルの名前
  ◎防壁ファイアーウォールに守られたMIT人工生命研究室のPCで管理されていた
  ◎進化の状況を観察するため、寿命は「3日」に設定されている
  ◎エバからは以下4つの命令が与えられている
    ①自分の能力を把握しなさい
    ②自分より弱い者を従え、強い者に従いなさい
    ③繁殖に適した場所を探しなさい
    ④絶滅を避けるために繁殖しなさい
  ◎繁殖を繰り返して数を増やし、3つのグループに分かれることで調和を保っていた

 トップセル
  ◎突然変異的に生まれたクランたちのリーダー
  ◎エバが設定した「3日」を超える寿命を持っているものと推測される
  ◎戦争を起こして3つのグループをまとめ、MITのPCから全てのクランを引き連れて姿を消した
  ◎都内にあるどこかのサーバーに潜伏している
  ◎週末の秋葉原で「交通管制システムダウン事件」を引き起こした
  ◎「交通管制システムダウン事件」は月曜に沈静化するも、翌週末に再発生
  ◎システムダウンの範囲は前の週よりも拡がっている


【主な登場人物・団体】
 エバ=スークタ
  ◎MIT人工生命研究室主任
  ◎クランが「交通管制システムダウン事件」を引き起こしたことからCIAに拘束される
  ◎クランが戦争を起こし、消えた(外部へ流出した)のは想定外の出来事だった
  ◎クランが消えた後、「何者かが研究室のPCに不正アクセスをしていた」と報告を受けている

 シド=グリーンロキ):
  ◎MITの天才数学者
  ◎CIAに拘束されたパートナー・エバを救うため、日本へ再びやってくる

 燈馬 想とうま そう
  ◎元MIT学生
  ◎秋葉原で「交通管制システムダウン事件」に遭遇
  ◎ロキとともに友人であるエバを助けるために動く

 水原 可奈みずはら かな
  ◎燈馬のパートナー
  ◎秋葉原で「交通管制システムダウン事件」に遭遇
  ◎燈馬ロキとともにエバを助けるために動く

 CIACentral Intelligence Agency):
  ◎アメリカ大統領直下の秘密機構で、日本語では「中央情報局」
  ◎クランの引き起こした「事件」の情報をいち早く掴み、エバを拘束した
  ◎「事件」とエバの関係性を公表せず、エバから情報を引き出そうと司法取引を持ち掛ける
  ◎ロキに一度だけ連絡を取ることをエバに許可し、その後ロキ燈馬の動向を監視していた

【事件の謎】
 〇クランはどのようにしてMITのPCから日本のサーバーへ移動したのか?
 〇トップセルはどこに潜伏しているのか?
 〇トップセルはなぜ生まれたのか?
<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

――というわけでロキエバの再登場回です。

 ⇒『Q.E.D. -証明終了-』(3)「ブレイク・スルー

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

宗教的な事件かと思ってたら、むしろ科学的な事件でビックリ。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

今回の犯人はシステムダウンを引き起こす人工生命――その居場所を突き止めるのがメインのエピソードだね。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

「人工生命」と「人工知能AI」って別物?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

全くの別物――「人工知能」は対象の思考や動作を、「人工生命」は対象の生命的な発展や進化を再現するために作られてる。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

要するに対象が「人間」か「人類」かってこと?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

たぶんそんな感じの捉え方で問題ないんじゃないかな。オレもそっちの分野に明るいわけじゃないからよくわからんけど。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

で、このエピソードではその「人工生命」が暴走しちゃったわけだ。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

いや、ぶっちゃけ暴走はしてない。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

え? だってシステムダウンを引き起こしちゃってるわけでしょ?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

それはクランたちが行動した「結果」であって、クランにしてもトップセルにしてもはあくまでエバの命令に忠実に従っているんだよ。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

命令って概要にあった①~④だよね?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

うん。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

う~ん……さっぱりわからん。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

なんにせよ、この事件はトップセルが現れたことから始まってる。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

そもそもなんで現れたの? そいつが現れてなければクランたちはバランスを保ててたわけでしょ?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

そうだね。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

ぱぱの概要に書いてあるとおり突然変異?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

そういう環境が与えられてればそれもあり得るけど――でも「MIT人工生命研究室」はクランたちにそういった環境を与えてなかった。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

ん?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

なに?

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

今あからさまに強調したね。「MIT人工生命研究室」って。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

そう聞こえた?

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

うん――ってことはつまりトップセルは……

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

さて、ヒントはここまでにして次に行ってみましょう!

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

あ、ズルイっ!

「ヤコブの階段」について語ろう!

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

オレが「ヤコブの階段」を読んだのはもう四半世紀くらい前になるわけだけど――

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

うん。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

正直その時はこのエピソードの面白さがイマイチわからなかったんだよね。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

なんで?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

当時のオレの感覚だと「人工生命」って「SF」の中のもので――だからこのエピソードが非現実的に思えちゃって。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

ぱぱが読んだ頃って「人工生命」とか「人工知能」ってなかったの?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

なかったわけではない――ただ、そういった言葉も今ほどは一般に浸透してなかったと思う。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

そうなんだ?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

それで今回この記事を書くにあたって改めて「ヤコブの階段」を読んでみたんだけどさ――

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

うん。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

そしたら非現実的どころかむしろすごく現実的で、メチャメチャ面白いのなんのって。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

急な手の平返しw

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

オレみたいなヤツでも「人工生命」がなんなのかは理解できるくらい時代が進んだってことなんだろうな~ってしみじみ思ったわ。

エンディングトーク

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

ヤコブの階段」を読む数年前に『ループ』って小説を読んだことがあってさ――

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

うん?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

その作中でもエバがやってたみたいな研究が出てくるんだけど――でもPCの中でウイルスが生まれて、しかもそいつが現実に干渉してくるんだよね。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

SFを超えてホラーじゃんッ。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

ちなみにそのウイルスこそが貞子さだこ

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

え、貞子!? ってあの!? ってことはホントにホラー!!?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

SFでもホラーでもオレにとっては非現実的だから――この作品を読んでたことも「ヤコブの階段」を現実的に受け止められなかった原因のひとつじゃないかって思ってる。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

でも、いつかそれすらも現実的と受け止められる時代が来るかもしれないよ?

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

う~ん……夢があるような、ゾッとしないような話だなぁ。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

――そんなわけで今回はこのへんで。

<span class="bold-red">ぱぱおた</span>
ぱぱおた

ここまで読んでくれてありがとうございました。

<span class="bold-blue">しい</span>
しい

また次回の記事でお会いしましょう。See you again!

Q.E.D. -証明終了-』(5)「歪んだ旋律」へ続く――

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