このブログの登場キャラ
「自分が好きなものを他の人も好きとは限らない。自分が嫌いなものを他の人も嫌いとは限らない」を家訓にしているにわかオタク一家。登場しないけどままもいる。

1978年9月生まれのにわかオタクおじさん。しいとまあの父親。
得意ジャンルはマンガ・アニメ・ゲーム。
アイコン画像は自作。当然だが自画像ではない。

2010年9月生まれのにわかオタク娘。性格はドS。
得意ジャンルはマンガ・アニメ・ゲーム。
アイコン画像は自作。たぶん自画像ではない。

2013年4月生まれのにわかオタク息子。話ベタなので登場頻度は少なめ。
得意ジャンルはゲーム。アニメは観るけどマンガは読まない。
アイコン画像は自作。何を描いたのかここでは敢えて触れないでおく。
オープニングトーク

今回は大作にして名作! 『鋼の錬金術師』について語っていきたいと思います!

ぱぱは原作も読んでるけど、ウチとまあはアニメだけだね。何年か前にぱぱの持ってるBlu-ray BOXで全話観た。

『鋼の錬金術師』のアニメは2種類あって、タイトル同名の1作目はほぼアニメオリジナルのストーリー、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』にタイトルを替えた2作目はほぼ原作準拠のものになっているよ。ちなみに我が家で観たのは2作目のほう。

ぱぱは1作目も観たの?

リアルタイムで全話観たけど、個人的には2作目のほうが好きかな。やっぱ原作が好きだから。なので今回語るのは原作とアニメ2作目がメインです。

原作未読・アニメ未視聴の方はこの先ネタバレあるのでご注意を。
『鋼の錬金術師』ってどんな作品?

『鋼の錬金術師』はオレが20代前半~30代前半の頃にかけて月刊少年ガンガンで連載されていた作品です。ジャンルは錬金術ファンタジー。オレの場合、連載初期の頃にメル友に「今度アニメ化(1作目)するから読んでみて~」と薦められて買い集めました。

はい、先生!(挙手)

ん? なんだね?

いきなり話の腰を折ってアレだけど……「めるとも」ってなに?

うわ、そういう世代か!? えっと、メル友ってのは「メール友達」の略で、文字どおりメールでのやりとりを主体にした友達のこと。当時は今ほどSNSが発展していなかったから、誰とでも簡単に繋がれるわけじゃなくてさ。ネット上に〝同志〟を探す場があったりして、直接メールアドレスを交換して知り合ったんだ。

大変な時代だったんだね~(適当な相槌)

話を『鋼の錬金術師』に戻すけど――作者は荒川 弘先生。単行本は全27巻(完全版は全18巻)と、そのほかにガイドブックが5冊発売されています。ちなみにアニメ2作目のほうは全64話。

名前で勘違いしちゃいがちだけど、作者さんは女性だよね?

そう。ちなみに『鋼の錬金術師』連載中に妊娠・出産を経験しながら一度も休載をしなかったという逸話をお持ちです。

うわ、すごっ!

更に荒川先生は名作メーカーでもあって、ほかにも『銀の匙 Silver Spoon』や現在(2023年9月)アニメが放送中の『百姓貴族』を描いてたり、田中 芳樹先生原作の『アルスラーン戦記』をコミカライズしてたり。

『黄泉のツガイ』も同じ作者さんだったと記憶してる。

Exactry。『黄泉のツガイ』も月刊少年ガンガンで好評連載中。オレは単行本派ですが、こちらも面白いです。

ウチ、月刊少年ガンガンってよく知らないんだよね。

我が家じゃガンガンに触れる機会がないもんなぁ。そうでなくても最近は店頭で見かけることも少なくなったし。

どんな雑誌なの?

月刊少年ガンガンは今から30年以上前にスクウェア・エニックスから発刊されたマンガ雑誌で、有名どころだと『ロトの紋章』や『南国少年パプワくん』、『ハーメルンのバイオリン弾き』なんかが掲載されていました。オレも大学生の最初くらいまでは毎月欠かさず買ってたっけ。

途中で買わなくなっちゃったんだ? なんで?

いや~、大学入ってひとり暮らしをするようになってから、そっちにお金を回してる余裕がだんだんなくなってきちゃって。

昔も今と変わらずギリギリの生活をしてたんだねぇ……。

そんなガンガンに再び触れるきっかけを与えてくれたマンガ――それこそがまさにこの『鋼の錬金術師』だったというわけです。オレの知る限りじゃ『鋼の錬金術師』が掲載されていた頃がガンガンの最盛期なんじゃないかな。当時はコンビニの書籍コーナーなんかでも見かけたし。

そんなにメジャーな雑誌だったんだ!

ちなみに『鋼の錬金術師』の最終回が掲載されたガンガンは即日完売となり、出版元であるスクウェア・エニックスへ日本各地から「最終回が読めないぞ~!」との声が殺到。そして翌号にも再び最終回が掲載されるという異例の措置が取られた逸話があります。

作者さんも作品も逸話がすごすぎる……!
『鋼の錬金術師』ってどんなストーリー?

『鋼の錬金術師』の世界で言う〝錬金術〟とは、材料から物を作るときに生じる〝工程〟をスッ飛ばして物を精製することができる特殊な力のこと。たとえば食材さえ揃っていれば手をかざしたり陣を描いただけで料理が作れちゃう……みたいな。

ある意味〝魔法〟だね。

そんな錬金術を扱うことのできる兄・エドワードと弟・アルフォンス――通称エルリック兄弟と呼ばれる少年ふたりが物語の主人公。彼らは亡き母を錬金術で蘇生させようとした代償に、エドワードは右手と左脚を、アルフォンスは肉体全てを失ってしまう。失ったそれらを取り戻すため旅へ出たふたりは、国をも揺るがす大きな陰謀に次第に巻き込まれていく――って感じかな?

今更だけど内容がけっこう重ため……。

そうだね。だからジャンルを「ダークファンタジー」とする人もいるし、連載していた少年ガンガンでもそう謳っていたみたいだけど。でも、オレ個人としてはそう捉えたくないんだよなぁ。

なんで?

主人公のふたりが自分たちなりにちゃんと前を見ようとしているから。暗い過去を引きずって暗い性格になったり闇堕ちしちゃったりせずに。

変にこじらせちゃったりしていない、と。

でも、むやみやたらにポジティブってわけでもなくて。母親の蘇生に失敗したことなんかはしっかりトラウマになっていたり、その罪を受け容れつつも自然と目を逸らそうとしていたり、人間味がかなりある。

ふたりの父親であるホーエンハイムがそのへんを指摘してたね。

母親の蘇生を試みた場所である自分の家を、エドワードは不帰の旅に出るけじめをとして旅立ちのときに燃やしちゃうんだけど、あとでそのことをホーエンハイムが咎めるんだよね。
自分の過ちを その跡を見たくなかったからじゃないのか
嫌な思い出から逃れるためか?
自分がしでかした事の痕跡を消したかったのか?
寝小便した子供がシーツを隠すのと一緒だ
逃げたな エドワード
『鋼の錬金術師 11巻 第42話 墓前の父より』より

この台詞はかなり核心を突いてて、読んでるオレもなぜかエドワードと一緒に怒られている気分になった。

ぱぱもね、ホントいい加減にしたほうがいいと思うよ?

いやいや、別にやましいこととか隠してることとかないから! ……今は。

「今は」……?
『鋼の錬金術師』の魅力は?

ストーリーもキャラもいいけど、作品の根幹的な魅力は「キャラクターひとりひとりが他者の心情を深く理解できる心を持っていること」だとオレは思っています。

なんか回りくどい言い方だな~。大丈夫? 難しい感じに言えばカッコよくなると思ってない?

思ってない――こともないけど……。

ほら~。

いや、でも言わんとしてることは伝わるだろ?

要するに「みんながみんな他人を思いやる気持ちを持ってて、それがストーリーやキャラを魅力的なものにしている」ってこと?

そうそう!

じゃあ最初からそう言えばいいじゃん。

…………。

確かに『鋼の錬金術師』に登場する味方キャラって仲間の気持ちをすごい慮ってるよね。マスタング大佐にしても師匠にしても、「氷の女王」の異名を持つオリヴィエでさえ。

その深みがまたすごくてさ。内乱や暴動なんかがあって人の命が軽い世界観だけど、ある意味優しい世界でもある。

でもそれってさ、敵キャラにはさすがに当てはまらなくない?

ラスボスであるお父様は別格として――これが意外と当てはまるんだって、敵キャラにも。

人造人間たちにも?

むしろ人造人間のほうがそのクセは強いかもしれないとさえオレは感じているね。グリードなんかは仲間をメッチャ大事にするし。

あの人は〝強欲〟で、自分の所有物は徹底的に大事にする性質だから。

ほかにもラースことキング・ブラッドレイ大総統。なんだかんだ言ってこの人はエドワードやマスタングを大事にしてる節があるし。

でもそれはふたりが人柱か、その候補だからなんじゃない?

加えてラースとプライドはいつも大総統夫人のことを気にかけてて、できるだけ悲しませることのないように行動してる。国家錬成陣を発動するときだって、マスタングが夫人の誘拐なんてしなければきっと安全な場所に避難させるようにしていた――はず!

最後の最後で急に希望が入ったな……。けど確かにプライドが夫人に対する胸の内を語った時は好感度上がったわ。

だろ? ついでに言うとあのキンブリーですらエドワードの心情を優先してるし。

キンブリーの場合は心情より信条をじゃない?

う、うまいこと言う……。

でも、敵にもちゃんと〝生きた心〟があるって感じはするね。そのせいであんまし嫌いになれない。

あと、個人的に『鋼の錬金術師』で惹かれるのは「どこで誰が味方になるかわからない」「どこで誰が敵になるかわからない」っていうストーリー展開だね。

それはすごくわかる。敵・味方の構図はハッキリしてるんだけど、状況によっては敵が一時的に味方になることもあったりなんかして。

そうそう。アルフォンスと戦ったバリー・ザ・チョッパーとマスタングが手を組んだり、ついさっきまで敵として戦い合っていたエドワードとエンヴィーがグラトニーの腹から抜け出すために協力し合ったり、かと思ったらすぐさまエンヴィーが裏切ったり、味方だったはずのリンがグリードを取り込んだことで敵になったり――そのひっくり返り方がまるで『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観てるかのように楽しい。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』の場合は、目的のために主人公のジャック自らが付く勢力をころころ変えてたけどね。
『鋼の錬金術師』で好きなキャラは?

ぱぱの推しはだいたい予想つくけど。

ラースことキング・ブラッドレイ大総統です!

やっぱり。

カッコよすぎだよね、大総統! アニメの柴田 秀勝さんの声も素敵だし! オープニングで登場する姿も毎回かっこいいしさ! ってか、アニメスタッフさんも絶対好きでしょ大総統!

原作を読んでないウチでもスタッフさんの大総統愛はなんとなく感じられました。

アニメ2作目は原作準拠と言いつつも第1話は完全なオリジナルで、原作には出てこないアイザックって国家錬金術師が登場するんだけど、そいつとの決着のつけ方なんかもう! ね? 1話からこんな演出しちゃう? ……みたいな! わかる? わかるでしょ?

興奮しすぎて表現力が低下してきてるよ……。

はあはあ……!

どうどう。

ふぅ~……。ちなみに大総統も名言が多いです。個人的に特に好きなのはこれ。
私の城に入るのに裏口から入らねばならぬ理由があるのかね?
『鋼の錬金術師 24巻 第97話 大総統の帰還』より

クーデター軍によって占領された国の中枢・大総統府へ戻ってきた大総統が真正面から乗り込んできて放った台詞。もうとにかく最高です。

ウチも大総統嫌いじゃないけど、好きなのはマスタング大佐とリンかな~。ルックスもだし、やっぱり信念があってカッコイイ。

しいはああいう見た目のキャラ好きだよな。男すぎない感じの。

「男すぎない」って……。

中性的って言っちゃうと微妙に行きすぎな、なんとも表現しづらいあたりの男性キャラ。

まあ確かにそんな感じが好きかもね。「かわいい」って表現しても差し支えない感じの。

じゃあキンブリーもよくない? 信念もあるし。

キンブリーは性格がダメ。やらしい。

や、やらしい……って。オレは好きだけどなぁキンブリー。言うことがけっこう的を射てて。特にこの台詞とか。
錬金術で殺したら外道か?
銃で殺したら上等か?
それとも一人二人なら殺す覚悟はあったが何千何万は耐えられないと?
自らの意思で軍服を着た時にすでに覚悟があったはずではないか?
嫌なら最初からこんなもの着なければいい
自ら選んだ道で何を今更被害者ぶるのか
自分を哀れむくらいなら最初から人を殺すな
死から目を背けるな 前を見ろ
貴方が殺す人々のその姿を正面から見ろ
そして忘れるな 忘れるな 忘れるな
奴らもあなたを忘れない
『鋼の錬金術師 15巻 第60話 神の不在』より

戦争の最中「自分たちのしていることが本当に正しいことなのか」を論議するマスタングたちに言う台詞。的を射てるって言うか、もはや真理に近くない?

う~ん……確かに的を射てるとは思うんだけど。

けど?

人の心の一線を越えてきすぎ。自分の過ちについて悩んでる人に「これこれこういう理由でオマエは間違ってる!」って理詰めで言っても単に相手の傷を抉るだけじゃない?

確かに……! ここにまたひとつの真理が!

真理ばかりじゃなく少しは心理も勉強したまえよ。

う、うまいこと言う……。

ちなみにまあはエンヴィーだって言ってたね、好きなキャラ。

相変わらずモンスター・クリーチャー系が好きだな、アイツは。でもエンヴィーも人気高いキャラなんだよね。

人型のルックスはウチも嫌いじゃないわ。
エンディングトーク

というわけで今回は『鋼の錬金術師』について語らせていただきました。

またアニメ観たいね、最初から。

そうだね、最後に観たのが2~3年くらい前だし。まあなんかは小学校低学年くらいだったはずだからストーリー忘れてそうだしね。

あれ? そう言えば今回は本当にまあがいなかったけど。

アイツは今ゲームに夢中なもんで……。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』か。

ずいぶん前にオレよりも先にクリアしちゃって、それでも尚プレイを続けてるのよ。アイツにしては珍しく。

いつもならクリアせず途中でほかのゲームに移っちゃうのにね。

このブログでもいずれ『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について語る時が来るでしょう。

それならぱぱがもっとちゃんとプレイしとかないとね。

時間を見つけてガンバリマス。――では、今回はこのへんで。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。See you again!

